2011/05/26

エネルギーパス

EUでは、すべての建物にエネルギーパスが発行されるそうです。

エネルギーパスとは・・・?

建物のエネルギー消費量(主に暖房)のレベルを7段階で表示する、
省エネ性能の証明書とでもいいましょうか。


下記はイギリス版エネルギーパスです
(表示方法は各国ごとに微妙に違うようです)

新築で義務化されている省エネ基準が「A」にあたります。

住宅、非住宅すべての建物に表示が義務化されていて、
第3者機関が審査します。


 
部屋を借りたり貸したりするときや、住まいを売買するときに、
このエネルギーパスが重要な判断材料になるのです。

消費者にとって、A~Gの表示なら一目で分かりますから、
おのずと建物の省エネ性の良し悪しに関心が向くようになります。

つまり、建物の省エネ性によって資産価値も変わるのです。

ヨーロッパの省エネに対する取組みを調べてみたくなりました。

次回のビルダーズでまとめてみようかな。

2011/05/24

SWS試験結果から、自沈層→圧密沈下量が分かるようになりました!

建築知識ビルダーズ学校の申込み受付がもなく終了いたします。

1回目の授業は、6月1日。
山辺先生です。

地盤の読み方、基礎の設計のポイント、地震に強い軸組の考え方など、
実践的な内容を盛り込んだ、とっても役に立つ授業です。

ちなみに私は、この学校企画で山辺先生の事務所に通い、
スウェーデンサウンディング試験の結果から、
自沈層を読み取り、それによって圧密沈下量を出す方法を教わりました!

この内容は、ビルダーズ05号で解説していますが、
授業で山辺先生から直接教わると、より理解が早いと思います。

申込みは・・・
本当は締め切っているのですが、

ブログを見た!の一言で受付けますので、
迷っている方、お急ぎくださーい!

2011/05/20

終わったーー

すっかり更新が滞ってしまいました。

GWが明けてから、今日まで約10日間。
ひたすらビルダーズ05号をつくっていました。


朝までつくる → 朝帰宅3時間寝る → 昼に出社 → 朝までつくる →・・・



04号のときも、徹夜はあったのですが、ブログをアップする時間はありました。


が、今回は本当になかった。震災後の「木造住宅」特集。
中途半端な内容にしてはいけないというプレッシャーがありました。


また、今号は執筆者に5人の先生方を迎え、どのページもとても内容の濃いものばかり。編集者にとってやりがいあることこのうえない状態なのですが、それでも5人いっぺんにとなると、それはもう、自分のキャパ(能力)を超えていました。



よくばりすぎちゃったかな、と何度も思いました。



3人くらいに絞ればよかったかな、とか。



2回に分けてやればよかったかな、とか。


でも、終わってみると、
やっぱり5人の先生方が揃わなくてはダメだったと思います。


ビルダーズ05号(5/27発売)の表紙
左から、間取りの岸先生、省エネの野池先生、構造の山辺先生、意匠の伊礼先生、防火の安井先生です。魅力ある先生ばかりです。


え? 後ろでカレーをもっているのは?


・・・・誰でしょう(笑)
 

2011/05/09

カンナ社長、登場

前号の三澤千代治氏のインタビューに続き、今号はアキュラホームの宮沢俊哉社長にインタビューしました。その原稿が今日、組みあがってきました。

住宅サバイバル時代の工務店のあり方
なかなか厳しい言葉です。


カンナ社長に聞いた話はこんな感じです。

・被災地で感じた家守りの重要性
・資材対策は情報入手がキモ
・今の時期こそ住まい手に向き合おう
・意識改革すれば「自粛」も怖くない
・この業界はまったく合理化できていない
・工務店はなぜすぐに潰れるのか
(まだ制作中なので変更する可能性があります)

さすがに会社をここまで成長させたカリスマ社長だけあって、
話に厚みも深みもあります。

印象に残ったのは、この一言。

「これから生き残る工務店は、年間20棟くらいの事業規模が必要だ」

公器、すなわち社会の資産である「法人」に生まれ変わるときだと。

20棟規模の工務店、ありそうでそんなに多くないかもしれません。

インタビューの内容は、どれもこれもカットしたくない。
でもスペースが限られている。
だから、写真も小さく、文字も小さくしてなんとかぎゅうぎゅうに収めています。

ほかのページよりも、少し文字が細かいですが、内容は濃いのでぜひ読んでくださいね。

2011/05/08

ついに・・・

今回はするまいと思っていましたが、ついにやってしまいました。


真夜中に一人会社で仕事・・・。
夜中の1時です。
誰もいない真夜中の会社も、いつの間にか慣れてしまいました(笑)。



さて、今つくっているビルダーズ05号(5/27発売)は、これまでとは少し違います。

執筆者に、構造の山辺さん、意匠の伊礼さん、省エネの野池さん、防火の安井さん、間取りの岸さんの5人を迎えての木造住宅の特集です。

ビルダーズを立ち上げて1年。
私と山ちゃんが出会ったベスト5の先生方に協力をお願いしました。

原稿はどれもすばらしいものばかり。
中途半端な気持ちで編集するわけにはいきません。

先生方の個性を活かしつつ、
すべての読者の方に分かりやすく・・・


ということで、気合を入れるべく、買出しです。
 
まずは自分にご褒美(笑)


お腹が減ってもいいように・・・
 ミニサイズですよ。
かわいかったので思わずたくさん買ってしまいました。


寂しくないように・・・
 おじさんも(笑)

これまでにないビルダーズ05の「木造住宅の特集」をお楽しみに!

2011/05/02

オーラのある工務店

関東エリアでは特に被災が激しかった茨城県。
いまだ余震も続き、予断の許さない状況です。


そのため地震が落ち着くまでは、住宅市場の回復は難しいだろうと思っていました。が、なんとこのような状況のなかで売上が倍増しているという茨城の工務店さんがありました。



自然と住まい研究所の中山総一郎さん

後光が・・・
絶好調だけあってオーラ出てますね(笑)


なぜ、絶好調か?




その理由は・・・、




「安くていいもの」




やっぱりこれでした。いつの時代も、どんな状況下でも人々に支持されるものはコレにつきます。


自然と住まい研究所の場合、「この家がこの値段で!」と訪れる人に言わせてしまうところでしょう。


安ければいいわけではありません。
高くても、そこにお得感があれば、それは「安くていいもの」になる。


中山社長の自宅兼モデルハウス(守谷モデルハウス)を訪れた渡辺篤史が言ったそうです。


「この家を日本のスタンダードにすべきだ!!!」


30坪で約2400万円。
80万円/坪
(ソーラーパネル「そよ風」含む)


設計は建築家・伊礼智氏。
通常、3000万円近くしてもおかしくないレベルの住宅です。


なぜ、自然と住まい研究所では、質を落とさずコストを下げることができたのでしょうか?


テクニックはいろいろありますが、なかでも「職人に恵まれていること」だと社長は言います。


価格を下げようと思ったら、職人さんの費用も考慮しなくてはなりません。
それでも、いい仕事をしてもらうためには、いたずらに下げるわけにもいきません。


さて、自然と住まい研究所ではどうしているのでしょう?



「誇りがもてる家づくりをする」


高給だけど誇りがもてない仕事と、そこそこもらえて誇りがもてる仕事。長く続けるなら、絶対後者ですね。
自分たちのつくった家が、住まい手に喜ばれる、多くの人が見学に来る、雑誌やテレビで取り上げられるetc… 


お金には変えられない、何かが得られる仕事にすること。



そう、これが社長のテクニック。高額の費用を払うほうが簡単かもしれません。


★守谷モデルハウスは、5/27の渡辺篤史のたてもの探訪で見られます!
ちなみにこの日はビルダーズ05の発売日。ただいま鋭意制作中