2011/06/17

震災前・震災後

震災後の人々の意識やライフスタイルの変化について、分かりやすくまとまっている資料をいただきました。その一部を紹介します。

震災後の中期的なライフスタイルの変化

「単一」から、「ハイブリッド」へ
単一の価値観にとらわれることなく、異なるものを創意工夫で組み合わせて、リスクを分散する発想が定着。

「高性能」から、「基本性能」へ
高性能・最新鋭よりも、基本価値を確実に与えてくえるものへの信頼が高まる。
現代型への生活への疑問も強くなっているため、実感として信じがたい高性能、先進的・人工的なものへの忌避意識が強まる。できるだけいいもの、よりも、ほどほどにいいものを選ぶ。最低限の機能だけがついたシンプルなものを買うという気持ちが震災前より強まっている。

「多ければ多いほどよい」から、「より少ないことは、より豊かなこと」
日常生活の中のささやかな幸せを大事にしたいという気持ちが依然に増して強くなる。
モノの本質から異なる部分での装飾より、機能に基づいたシンプルな美しさに惹かれる気持ちが高まる。

「ディスポーザブル(使い捨て)」から、「サステナブル」へ
本当に必要なものは何かを見極めようとする。長く、繰り返し使えるものを選ぶという気持ちが震災前より強まっている。


「受け身の危機対応」から、「創意工夫の生活創造」へ
上質で豊饒なライフスタイルよりも、創意工夫を手助けするノウハウを求める傾向に。工夫や知恵で乗り切ろうという動きが出てくる。


「行き当たりばったり」から、「計画的に行動」へ
これまでは、何かあったらコンビニがある、いつでも携帯で連絡がとれるなど、便利な生活に慣れていて、生活そのものが行き当たりばったりになっていたが、生活に必要なことは計画的に準備しておくようなライフスタイルへと変化する。


出典:電通総研「震災一ヶ月後の生活者意識」調査より
全国47都道府県20-69歳の男女個人2000名へのインターネット調査


★3月末に通販で購入した、充電式扇風機がようやく昨日届きました。

中国製6000円

シンプルさがなんかレトロでかわいい


なぜか首ふり機能に、LEDランプ付きと
そうでないものを選べるようになっています

2011/06/15

蓄電池付き太陽光発電

東芝の住宅用太陽光発電の記者発表会に出席しました。

太陽光光発電の分野では、東芝は後発。そのため、他社とは異なる特徴を打ち出していかなくてはなりません。製品についてはこちら

今回、特に記者の注目を集めたのが、蓄熱電池とのセット販売(この夏を予定)についてでした。

パネルと蓄熱電池をセットにして売り出されているケースは出てきていますが、1つのパネルメーカーが、蓄熱電池もセットにして販売するのは初めて。

気になる点をいくつかあげてみます。
■いくら? →未定だが、おそらく+100万円くらい
■容量は? →「電池本体0.6kW+増設2.7KW」でエアコン3時間くらい
■寿命は? →本体5~6年、バッテリー2~3年(使用頻度によって異なる)

うーん、価格的にも性能的にも広く普及するにはもう少し時間がかかりそうですね。この内容については、ビルダーズ06号(8/27発売)でも取り上げる予定です。


ちなみにこの製品のCMキャラクターは、高嶋彩さん。
記者発表に登場。
遠い・・・

でも最近のデジカメはすごいんです。
ほら、ちゃんと撮れました!

「かわいらしい人」って、こういう人をいうんだろうなー

2011/06/11

ゴールデン〇〇タイム

仕事のし過ぎ!(=残業が多すぎる)ということで、会社から産業医面談に呼び出されました。


そこで産業医の先生から言われた一言。

「0時から2時のゴールデンスリープタイムに寝ていないのはすごく損をしている」


0時から2時といえば、夫が寝た後のゴールデンプライベートタイムじゃないですか!!!これを寝てしまうなんて、それこそ損かも・・・。

ということで、すがすがしく仕事をするためにも(夫婦仲のためにも)、この時間はやっぱり有効に使いたいと思ったのでした。


産業医の先生、ごめんなさい。
(だんなさま、不良妻でごめんなさい)


★7月に住宅エコポイントが終わってしまうものの、秋から始まる(かもしれない)住宅改修向けのポイント制度が気になりますね。大規模リフォーム向けではないので、ビルダーズの読者にとってどこまでメリットが出るのかは分かりませんが・・・

(フジサンケイ・ビジネスアイより)
国土交通省は、バリアフリー化や耐震化、省エネ化などを含む住宅改修に対し、商品券と交換できるポイントを発行する新しい制度を導入する方向で検討に入った。2次補正予算に盛り込む考え。
新制度は、現在の住宅エコポイントに比べ、対象の工事を広げる方針。室内の段差をなくすといったバリアフリー化や、通常の壁紙の張り替えなどに対しても、1ポイント1円換算で、費用の5%程度のポイントを与える見通し。震災復興で拡大するリフォーム工事を後押しする狙い。

2011/06/08

オヤジのアイドル

優秀工務店の社長に絶大の人気を誇るオヤジのなかのオヤジアイドル野池政宏氏が絶好調です。

特に野池さんが提唱してきたパッシブデザインが、今、注目を集めています。


先週のビルダーズ学校でも、4時間の講義をしていただきました。

みんなで、熱抵抗、熱貫流率、熱損失係数を計算し、
最後は電気代まで計算しましたよ。



ビルダーズきっての秀才、番長(お茶の水女子大卒業)に解いてもらいました。
ちなみにビルダーズ05号の表紙では、メガネ&おかっぱ頭が番長です。


建築実務者ではない番長ですが、ちゃんと計算できるようになりました!
例題は、ビルダーズ02号の「プロのための温熱計算ドリル」を参照ください。



全国、引っ張りだこの野池さん。講義には女性もいるのですが、
なぜか懇親会や飲み会はいつもオヤジばかり。女性参加者がいません・・・。
親衛隊はオヤジばかりの、まさにオヤジのアイドル。

そんな野池さんの今年の(裏)目標は・・・

飲み会に女性が参加してくれること!だそうです(笑)

2011/06/06

子育てしやすいマンションねぇ・・・

子供はいませんが、子育てのしやすい環境には関心があります。

でも、「子育てしやすいマンション続々」の記事には少し疑問。

6月4日日経新聞夕刊

保育所・託児所の併設や
親どおしの交流を後押しするサービスが人気


保育所や親どおしのコミュニケーションは、すごく大切ですし必要だと思います。でも、よく考えると保育所を利用する時期って、ほんの数年です。ママ友もずっと近所のよい友人として続けばよいのですが、小学校、中学校と子供が育っていけば、関係も変わっていくものではないでしょうか?


でもそのマンションに住むのは、何十年です。将来の生活の変化をちゃんと想像して、住まいを決定したいものです。

私は、たとえ自分に小さな子供がいたとしても、「子育て」をウリにしたマンションは買わないでしょう。
なぜなら、老夫婦も、ディンクスも、高校生がいる家族も、あらゆる世代の人が住んでいるマンションのほうが魅力的ですし、子供が保育園児から小学生、中学生、大人に成長する過程で、いろいろな世代の人とふれあうことのほうが結果としていい「子育て」になるのではないかと思うからです。

同じ世代ばかりのマンションでは、将来、どこかの団地のように「高齢者ばかり」になりかねません。

子育てはすごくたいへんで、ついつい住まいを子供中心に考えがちですが、子供はいつか巣立っていくものと思えば、やっぱり住まいは夫婦の将来のために考えたいものです。


2011/06/02

建築知識ビルダーズ学校 開校!


建築知識ビルダーズ学校1日目。
生徒さん43名

年齢層が若く、女性の参加者が多いことに、少しびっくりしました。


工務店で活躍する女性が増えており、女性スタッフの教育に力を入れている会社も少なくないという話をちらほら聞くようになりました。こうしてみると、確かにその傾向はあるかもしれません。








「ヤマベの木構造」をもっと若い人にも知ってほしい


昨年9月に山辺先生の講義を聞いたときに、そう思いました。
(そのときの話はこちら)


授業を受けた人は、みんな木構造をちゃんとやろうという気になってしまう魔法の講義。


山辺先生の講演は、決してどこでも聞けるものではありません。


と思ったら・・・



なんと!




ヤマベの木構造のDVDが無料でもらえるらしいです!!!

↓↓↓↓




これは、お得です!

講演に引っ張りだこの山辺先生。最近は、このDVDでなんとか勘弁してくれとDVDを身代わりにしているようですよ(笑)

2011/06/01

スタートは好調です!

先週土曜日に全国書店で発売しました!

じゃーん!


建築知識ビルダーズ05号
構造、省エネ、防火、意匠、間取りが学べちゃいます!


とってもうれしいは、早速、本を見た人から
「今号は、今までと違う」「がんばってるね」「面白いね」などの
感想(励まし?ねぎらい?)をいただいたことです。


手のひらで火をあやつる安井先生のイラスト(一番右)が人気のようですよ(笑)



まだの方、ぜひ本屋さんで買ってくださいねー



★昨日の日経新聞の夕刊に気になるニュースがありました。
5月31日日経新聞夕刊

被災地の仮設住宅の建設が、7万戸から5万戸に引き下げられたそうです。
そのため、2万戸分の建設資材が宙に浮いてしまった・・・。

大手ハウスメーカーを中心に、住宅用を施設に転用したり、地場の工務店に振り分けたりして、資材の在庫圧縮を急いでいるが、それにも限界があり、数十億円の損失処理を迫られる可能性もある。

どうやら、建設用地の確保に難航したことと、仮設住宅の完成を待たずに民間の賃貸住宅などへ入居する人が増えたからのようです。

大手各社は、8月までに供給する戸数の配分を調整し、今期中に損失処理を実施する見通し。