2011/03/22

住宅の火災対策

防災について勉強してみようと、以前から気になっていた「住宅の防火」に詳しいという、桜設計集団の安井昇氏を訪ねました。

革ジャケットをさらっと着こなしているスマートな姿からは、
炎に強いイメージはありませんが・・・


火災に強い構造や建材を研究していて、何でも燃やして検証するというモヤシ系設計者。木造校舎をつくろうというプロジェクトでは、安全性を確かめるために実物大の校舎をつくって燃やしてみるというから驚きです。




「火事には時間軸がある」




火事は発生から段階を追った対策が必要だと安井さんは言います。
時間軸とは、ざっくり言うと・・・
↓↓↓


着火直後 → 住人が逃げやすいつくり(=燃えにくいものを使う)
10分後くらい → 消防隊が消しやすいつくり(=プランや形状が関係してきますね)
1時間後くらい → 建物間の延焼を防ぐつくり(=燃えぬけない、もらわない)



また、設計するときには防火規制をクリアするだけでなく、



「着火と燃え方をコントロールすることが大事」



着火するとしたらどの部分か、採用する建材はどのような燃え方をするのか。
ちゃんと考えないと、規制をクリアしても、火災から人を守るとは言い切れません。



特に「燃え方」が重要とのこと。自然素材でも燃えれば有害物質を出すものもあれば、木材のように着火しても炭化することで、火災に耐える材料もある。


防災意識が高まっている今こそ、火災に強い住宅をちゃんと考えてみる必要がありそうですね。


安井さんには、ビルダーズ05号(5/27発売)で木造住宅の火災対策についてまとめてもらうことをお願いしました!
さらに、 ビルダーズ学校でも、いろいろ燃やした実験などを見せてもらいながら防火を学ぶ、「炎」の授業をやっていただくことになりました!

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