2011/04/19

1500万円への挑戦

先週金曜日、建築知識ビルダーズ05号の座談会企画で、西方設計の西方さん、ヤマダ建築工房の山田さん、そして田中工務店の田中さん岡庭建設の池田さんに来社いただきました。

これからの木造住宅について、意見交換。
コーディネーターはフリーランス大菅さん(一番左)


座談会ではいくつかテーマがあがりましたが、
最も興味深かったのは・・・


「1500万円の住宅は可能か」


最低でも2000万円以上が当たり前でやってきた彼らにとって、2000万円以下の住宅はある種の挑戦ともいえるでしょう。


・面積を小さくする(=材料や作業の量を減らせる)
・仕様を限る(=プランが決まるまでの作業を減らせる)
・プランをシンプルにする(=同上)
・土地を含めた総合プロデュース(=土地だけにお金をもっていかれない)


いくつか方法論は出ましたが、いずれも大事なのは自分たちの仕事の“質を下げず”にできること。そんなに簡単ではありません。



うーん、このテーマ、おもしろそうです!
07号(11/27発売)で特集しようかな。




ところで、「コストを下げるために、これだけはやりたくない!」と4人が共通して言ったことがあります。

何でしょう・・・・?



それは・・・


「職人や下請け会社を叩くこと」



低価格が売りの住宅会社では、大工の日当7,000円(コンビニ店員のほうがワリがいいかも・・・)とか、1棟50万円(25日で赤字に・・・)というのがまかり通っています。



「家づくりの技術は、家を守る技術でもある」



職人の手わざは、これからの日本の住宅に必須であり、敬意を示すべきものであることを、もっと広く社会に訴えていく必要がありますね。



「技術を軽んじない、安くていい家」



平凡なサラリーマン世帯の私は、彼らのつくる1500万円の住宅が実現する日を待つしかなさそうです。

1 件のコメント:

  1. はじめまして。僕は独立したばかりの若手設計士ですが建売住宅をメインで設計しています。現在30棟ぐらいを設計しましたが木造3棟で車庫付きで1150万で作っています。たしかに注文住宅なら2000万するかもしれませんが、ビルダー系の工務店に頼めばできない値段ではありません。飯田産業などは1000万で作ってるとも聞きます。

    香月真大

    返信削除