2012/01/19

小笠原伯爵邸

友人の結婚式で小笠原伯爵邸(東京都新宿区)に行ってきました。
いつか食事してみたい・・・と思っていた、憧れの建物です。


高級スペイン料理レストラン・小笠原伯爵邸
手前の鉄製キャノピーがかかっているのが主玄関。レストランの入口。
その向こうに見える家族用の内玄関は、今は喫茶室の入口です。



なんとも言えない趣があるベージュの外観。
年月とともに「地球になじんだ」建物の色。



旧小笠原邸は、1927年に伯爵・小笠原長幹の自邸として建てられました。コンクリート2階建て(地下1階)で、パティオがあるロの字型のスパニッシュ様式。設計は、戦前の最大手設計事務所の曾禰中條建築事務所です。


小笠原伯爵邸の最大の見所は、イスラム風のインテリアがあしらわれたシガールーム。コーヒーや煙草を楽しむ部屋として使われていました。

なんてステキな喫煙ルーム。
このときばかりは、喫煙者がうらやましかったです。



この建物、実は東京都が「歴史的建造物として相応しい活用を条件」に民間へ貸し出しているものです(PFI事業・民間資本等活用事業といいます)。

貸付条件は、とても厳しい内容。

・貸付期間は修復工事に加え10年以内。
・修復工事費用は、借受者が全額負担。
・修復工事は、東京都の指示する基準を上回るグレードで行う
・返還時は「修復工事終了後に都の検査に合格した時の状態にして返還」

などなど。

これらの条件をのんで、保存活用に手を挙げた民間企業は3社のみだったそう。


この3社の中から、借り手に選ばれたのが現オーナーで「インターナショナル青和」の社長・竹内秀夫氏。東京の表参道でも洋館を改装したカフェを経営しています。


竹内氏が、改修にあたってかかげた方針は・・・


「使えるものは捨てない」


修復ではなく、修繕を。


 新しい材料で復元するのではなく、
今あるものを直して使う。


お金をかけずに、手間をかける。


こうした竹内氏の意識の高さが、小笠原邸の保存再生を成功させたのでしょうね。

 それでも工事費用は、推定5億とも3億ともいわれています。建物の価値をどこまで経済的な価値として利用できるのか。



2002年にオープンして、今年10年目を迎えます。


 インターナショナル青和は、利益を出すことができたのでしょうか?


それより小笠原伯爵邸は、どうなるのでしょう?


東京都に返還されるのでしょうか?




気になることがいっぱい。
インタビュー申し込んでみようかな・・・?




 写真があまり撮れなかったので、気になる方はホームページへどうぞ。

↓↓↓




★そうそう、お料理もすごくおいしかったですよ。

デザートはホワイトチョコレートのフォンデュ♪


ちょこっとデザートもいっぱい♪

え? 太ったのにいいのかって?
がまんしたら、それこそストレス太りしちゃいますから


0 件のコメント:

コメントを投稿