6月発売予定の書籍
『住宅建築家・三人三様の流儀』
建築家の中村好文さん、竹原義二さん、伊礼智さんの3人が
住宅設計の仕事について、ただただ語り合うという企画です。
3人がお互いの実例を見学する取材旅行を決行しました。
![]() |
「京都サロン」のダイニングで |
第1弾は、伊礼さん設計の京都サロン。
松彦建設さんのモデルハウスです。
好文さんと竹原さんは、
伊礼さんの工務店との付き合い方に興味深々。
「設計を真似されることに抵抗はないのか?」
「なぜ、わざわざ工務店を育てるのか?」
「伊礼さんの目指すところは、どこなのか?」
これに対して、伊礼さんは「設計の標準化」による
住宅の質の向上で応えます。
設計力をあげ、質の高い住宅をつくる工務店が増えることは、
日本の住宅にとって幸せなこと。
たとえそれが設計事務所にとって歓迎できないことだとしても。
住宅を取得する年齢も、家族形態も、住まいに対する価値観も、暮らし方も多様化し、
消費者は「家がほしい」と思ったら、「誰に依頼するか」よりも前に「どのような家がほし
いか」についてたくさんの取捨選択を迫られる。
だから自分たちにぴったり合う住宅を建ててくれれば、設計事務所や工務店、ハウス
メーカーといった業態は関係なくなっている。
消費者は「家がほしい」と思ったら、「誰に依頼するか」よりも前に「どのような家がほし
いか」についてたくさんの取捨選択を迫られる。
だから自分たちにぴったり合う住宅を建ててくれれば、設計事務所や工務店、ハウス
メーカーといった業態は関係なくなっている。
「どんな住宅をつくるか」で選ばれる時代。
より競争がシビアになっているのかもしれません。
京都サロンは気持ちのよい場所がいっぱいでした。
![]() |
1階寝室の木製格子の窓と竹原さん |
「建具が気持ちええ。触ってって語りかけているようだ」(竹原さん)
![]() |
2階リビングの窓際に造り付けたソファに座る伊礼さん |
「窓際にはデザインの可能性がまだまだある」(伊礼さん)
![]() |
ウッドデッキに座っているのは、ライターの金田麦子さん。略して金麦 |
塀が低いので、座っても遠くの山まで眺められます。
![]() |
室内から庭を眺める |
造園は荻野寿也さん。砂利で川の流れを表現します。
![]() |
塗り壁の外観は、端部の仕上がりがとてもきれい |
塗り壁と吉野杉で丁寧に仕上げられた京都サロンは、
内も外もやさしい空気に包まれていました。
![]() |
窓や景色との関係を考えて、塀の高さを変えています |
最後は、好文さんの提案で、塀から顔を出して記念撮影(笑)
松彦建設さん、ありがとうございました!
次回は、竹原さん設計の101番目の家。
近々、アップしますのでお楽しみに。
京都サロンは、建築知識ビルダーズno.20でも紹介しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿